五木寛之さんが書く『大河の一滴』

黑田よしひろ

2015年12月13日 10:19


囗今から17年前に「人はみな元気に生まれ、元気に海へ還る」と『大河に一滴』に書かれた

五木寛之さんの著書があって、この『元気』は11年前の作品です。


 できれば「元気で長生き」したいと誰もが思っています。「病気ではないが、今はとりあえず

元気だ」と誰もが考えています。

 その時の「元気」とは一体なんだろうと太極拳を舞いながら時々浮かんでくることがあるの

です。そんな折り、この本に巡り合い何度も読み返し非常に明快に記述されており、良く

理解ができました。

 五木さんは、本当に若い頃からこれまでの数十年間、ありとあらゆる症状に見舞われ、

ご自身の養生法とご自身で編み出した療法でなんとか切り抜けてきた、と言われる。

 その症状とは、呼吸困難、腰痛、脛骨腕症候群、偏頭痛、下血、腱鞘炎、十二指腸潰瘍、

捻挫、不眠、五十肩等々なのです。

 そのご自身の身体の不具合をご自身の養生法で治めてこられたのです。「病気は治らない」

「病気は完治しない」との信念から、ただ症状ができるだけ表に出ないように体をなだめすか

して折り合いをつけるだけだ、と。


 身体の発する「身体語」を学び、その声に謙虚に耳を傾けて身体と対話することが養生の

基本であると多くの著書のなかで記述されています。 (続く)


           72歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。

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