お坊さんが書く「心の養生」第二話 ②

黑田よしひろ

2016年03月04日 09:22


 私が「養生のすすめ」として考えている、ことに「心の養生」のなかで、日常の美しい

所作と日頃の和顔・愛語の記述は、庭園デザイナーであり、宗教者でもある著者の

真の願いであり心の声ともいえるものでしょう。

 とくに私たち「楊名時氣功太極拳」を学ぶ者にとりまして、大変に参考となり「教材」

の一つにもしたいと思えるほどの必須の教養であり、日常の習慣にしたい内容が

網羅されています。ポイントは、次の4つです。

  ① 姿勢と呼吸を大切にする人は、美しくなれる

  ② 朝を大切にする人は、人生も大切にできる

  ③ 言葉を大切にする人は、人から愛される

  ④ 日本の文化を大切にする人は、人を魅了する

 これって、私たちが太極拳教室で学ぶ ①調心チョウシン ②調息チョウソク ③調身チョウシンと

通じるものがあります。即ち、姿勢を正せば、呼吸が深くなり、心も落ち着きます。

 呼吸を整えれば、姿勢もよくなり、心も安定します。心が平安であれば、呼吸も姿勢も

整うのです。そのことを、著者の桝野俊明マスノシュンミョウさんは「所作」の大切さと言って

おられるのです。

 「養生への道・養生道」を心がける者は、心してこのことに留意したいと考えます。

  続く        72歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。

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