◇およそ2000年前の悠久の大地・中国で、農耕や狩猟で疲れたカラダを
癒すために行われたであろう動作・運動が、「導引ドウイン・吐納トノウ術」といわれた
時代から、歴史の検証に耐えて永々と継承されてきたのです。
「導引」は、腰を中心にカラダを曲げたり伸ばしたりする運動であり、「吐納」は
古い息を吐き出し、新しい「氣」を入れる腹式呼吸運動です。
今でいう「呼吸法」です。 その長い年月の中で、多くの流派が誕生したの
ですが、中国の毛沢東時代に、それら多くの流派をまとめて「氣功」という言葉で
統一されています。ですから、「氣功」という言葉は比較的最近のことです。
その中国で発祥・発展してきた「氣功+太極拳」を、ひとりの中国人留学生
(楊名時ヨウメイジさん)が日本で独自に伝承・開発されたのが、今、わたしたちが
稽古をしている「楊名時太極拳」なのです。
自分の健康を願うと同時に、他人様の健康、幸せも願う。
大宇宙に和して、ゆっくりと呼吸をしながら体を動かす。
しかも内面の心が動きと共になるように。
体中全部が動き、この瞬間すべてを忘れる。 師家・楊名時の言葉より
続く 74歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。