『日々是好日』テレビで観、原作を読む その1.

黑田よしひろ

2020年10月19日 10:46


 ◇先日、『日々是好日』という映画をBSで2度観ました。ご覧になった方もおら

れるでしょうか? お茶の先生を樹木希林さん、その生徒さんが黒木華さんという

2人の演技は、見事でした。「茶道」というものが、こんなにも奥深く、静溢なものか

と感得した次第。

 わたしも、62歳で「氣功太極拳」の教室に通い、稽古を積むうちに、この「茶道」

という道も、「太極道」とも言っている「道」も、同じ道のりなのだと得心しました。

 初心者の頃は、何でこんなにゆっくりと動くのか? なぜ、中腰姿勢なのか?

訳もわからず先生の動きを真似しながら(これを、見取り稽古というのです)、本や

DVDで観ながら、独り稽古に励んだものです。

 稽古を始めて3ケ月後、その教室に行き、稽古をした日に限って、ぐっすりと

熟睡できたことに氣づいたのです。わたしにとっては、これが「氣功太極拳」の稽古

の効用ではないかと独り納得したものです。そして、10年稽古を継続し、「準師範」

という肩書をいただきました。それまで、何にでも飽キッポかったわたしでしたが、

この稽古にだけは、一日も休むことなく、毎週、木曜日の夜の稽古が楽しみでした。

 或る日、自分のこころとカラダが徐々に変わってきたことに氣づいたのです。

 他者に対して「ありがとう」という言葉が増えたし、何でも「ゆるせる」ような謙虚さ

というのでしょうか? 何か、「大自然の中の一部分(自分)」という場に活かされて

いるといった心境なのです。 こんなこころとカラダの変化・成長のプロセスが、

同様にこの原作に綴られていたのです。 全くの驚きでした。

 題名の「日々是好日」は禅語で、「にちにちこれこうじつ」と読むとのこと。「毎日

毎日が好い日」ということの他に、どんな日であろうと一喜一憂せず、どう改善して

好日に変えるか、その決意と生き方が大事なのです」と、禅の本にも書いてあり

ました。 本文の中に、大変に面白いセリフがあるのです・・・。    続く

    77歳、高齢者・障がい者後見人のブログです


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