◇ここで、50、60歳代の方々に質問です。「ご両親は健在ですか?」「ハイ、
2人ともなんとか元気です」 それは、結構です。それでは、これからご両親に
起こってくるであろうことを具体的に考えておかなければなりませんね。
お金(年金)のことはこの際おいておいても、生活習慣病、うつ病、認知症、
老々介護、遠距離介護のこととか、成年後見(せいねんこうけん)制度、延命
治療、リビング・ウイル(終末期の医療・ケアについての事前指示書)、終(つい)
の棲家(すみか)、相続、遺言書、遺品整理、葬儀・納骨、お墓、供養などなど
・・・。ご両親にエンディング・ノートをお渡しして記していただきながら、お互いに
確認しておかれることをおすすめいたします。
二人で協力して事の処理を図るといっても体力的に難しいといったこととか、
特におひとりさまの場合、ひとりで判断し、相談する相手がいないという方が
結構多いのです。
これらの問題は、今から50年前にはそれほど考える必要がなかったし、
現実に困ったような状況ではなかったのです。それは、どこも「大家族」で
あったし、「向こう三軒両隣り」の時代背景があったからです。しかしながら、
今はそんな状態ではなく、一人で考えなければなりません。 続く
77歳、高齢者・障がい者後見人のブログです