『今どきの養生(ようじょう)とは?』 その2.

黑田よしひろ

2021年02月06日 10:31



 ◇「今どきの養生」の意味について、いま少し説明します。

 わたしは、NPO法人での業務上、現場に近いというか、高齢者の方々に接する

機会が多いので、いま高齢者のおかれた環境・状況は、はなはだ深刻なものが

あると受け止めています。 先ほどあげた3つの養生、①「心の養生」②「食の養生」

③「氣の養生」に、今を生きるわたしたちの今どきの養生として、④「教養としての

養生」を追加する必要があるのです。 *ここで「教養」という言葉を使いますが、

奇しくも「教えを養う」と書きますね。円満な人格を養い育てるために豊かな知識

や技術を身につけていくこと。と、辞書にあります。

 それは、病気・介護予防について、日頃から水泳やヨガ・太極拳やウォーキング

などの静かな運動が大事でしょうし、病気になったときのお医者さんとの対応の仕方

や医療・介護に対する考え方といった「心の準備」のことです。たとえば、「特養

(特別養護老人ホーム)」などに、見学に行ってみることです。知人の見舞いを兼ねて

でも・・。わたしは何度も行って、現状を良く知っています。

 そして、高齢者のうつ病・認知症の対策についても必要な情報を入手しておくこと

とか、法律的な解決方法としての成年後見制度や相続による「遺言のすすめ」につ

いても、ある程度の法律的知識が必要でしょう。

 それらを総括してわたしは「教養としての養生」と言っています。たとえば、エン

ディング・ノートへの記述を通して、遺品整理や断捨離のことを考えておくのも

大事になってきているのです。 続く

    77歳、高齢者・障がい者後見人のブログです

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