『"いい呼吸"・呼吸道場』第14講 「4億年前を思い起こす」

黑田よしひろ

2022年03月05日 12:41


 ❖ここで、「4億年前を思い起こす」という話しをします。4億年前というのは、

私たちの祖先が、生活の場を水中から陸へ移した時期です。このとき、エラ

呼吸から肺呼吸へと進化するまでに、3百万年の歳月を要したといわれてい

ます。その間ずっと波打ち際で待機していたため、肺呼吸のリズムが"寄せて

は返す"波打ち際のリズムになったといわれています。

 現代ではこの呼吸法がうまくできていない人が多く、それがストレスや病気

などにもつながっていると考えられます。そこで、4億年間を思い起こし、思い

起こしたそのまなざしで今度は4億年先を見るという、時空を超えた壮大なドラ

マを体感していただきます。丹田に氣を満たすのがこの呼吸法のめざすところ

です。太古の海の浜辺を頭の中にイメージし、"波打ち際"のリズムで、吐く息を

意識した呼吸をゆっくり繰り返します。 (『調和道丹田呼吸法』の「緩息」で

心身を整えます。)これが、"いい呼吸"のイメージです。  続く

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