☆中・高年の方々に一筆啓上! ㉑ 第1章<心の養生>「今どきの養生」とは

黑田よしひろ

2015年11月24日 16:13


☆中・高年の方々に一筆啓上! ㉑ 第1章<心の養生> 「今どきの養生」とは

  「今どきの養生」の意味について、いま少し説明します。

 わたしは、NPO法人での業務上、現場に近いというか、高齢者の方々に接する機会が多い

ので、いま高齢者のおかれた環境・状況ははなはだ深刻なものがあると受け止めています。

 先ほどあげた3つの養生、①「心の養生」 ②「食の養生」 ③「氣の養生」に、今を生きる

わたしたちの今どきの養生として、④「教養としての養生」を追加する必要があるのです。

 *ここで「教養」という言葉を使いますが奇しくも「教えを養う」と書きますね。円満な人格を

養い育てるために豊かな知識や技術を身につけていくこと。と、辞書にあります。

 それは、病気予防・介護予防について、日ごろから水泳やヨガ・太極拳やウォーキングなどの

静かな運動が大事でしょうし、病気になった時のお医者さんとの対応の仕方や医療・介護に対

する考え方といった「心の準備」のことです。

 そして、高齢者のうつ病・認知症の対策についても必要な情報を入手しておくこととか、法律

的な解決方法としての成年後見制度や相続による「遺言のすすめ」についても、ある程度の

法律的知識が必要でしょう。それらを一括してわたしは「教養としての養生」と言っています。

 例えば、エンディング・ノートへの記述を通して、「遺言書」を考えておくのも重要になってきて

いるのです。

 ですから、長寿(老後の時間の延長)による問題、健康の維持と生活習慣病(高血圧・糖尿病

・肥満など)への対応の問題、高齢者のうつ病と認知症の問題、おひとりさま世帯の増加の問題。

 そして、老後の孤独と生きがいの問題、在宅死の問題とか法律的・医療上の問題、死後の始末

(遺品整理を含む)の問題など多々ある今どきの問題について準備・心構え・覚悟をしておかな

ければならないのです。これらのことは、皆さん突然の出来事のようにあわてふためき、あとで

反省や悔いが残ったという話はよくお聞きするのです。 (続く)

                  72歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。



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