お坊さんが書く「心の養生」 ④

黑田よしひろ

2016年03月02日 09:37


 玄侑和尚の坐禅の時の呼吸は、私たちが稽古として行なう呼吸と大いに

共通するものがあって、氣功太極拳のなかでは、「立禅リツゼン」といって立つ

姿勢で坐禅の心境になるような「氣功」も行なっています。

 さて、話しは変わりますが、「人生50年」の時代なら、あまり考えることがな

かった「老後」は、平均年齢が80歳を超える今の時代を生きる私たちにとって

の新たな修身・道徳といったものが必要なのではないかと思えるのです。

 「老後をどう生きるのか?」 一人ひとりの人生ですから、縛りつけるような

ものであってはなりませんが、「健康」をお考えになる方ならば、もう一段上の

「養生」についても今どきの教養と実践が望まれるところです。

 そんな訳で、この「今こそ『養生力』!」で紹介する「良書」の2,3冊でも

読めば『養生力』という意味がお解かりいただけると思うのです。そう、いま

までの「守りの養生」ということではなく、「攻めの養生」に転じ、前向きに

ときめいて生きることの大切さを知っていただくことになるのです。

 登場していただいた著者の方々は、私が言うところの「平成の養生の

達人」の皆さんです。そんな養生の達人から多くのことを学び、「心・身

ともにある健康と大安心」を手にいれていただき、そしてその「喜び」を

知り合いに伝え、「自利利他ジリリタ」の生きがいを発見・発掘してみて

ください。そうすれば、あなたはもっと輝き始めることでしょう。  (了)

        72歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。

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