第2章 <食の養生> 「いのちのうつしかえ」とは ④

黑田よしひろ

2016年05月26日 09:33


 □「意識をする」ということは、どういうことか? 例えば、手のひらをじ~っと見つめ

てみてください。集中してみてください。と、そこに血の流れるのを感じませんか?

 少しは熱くなってくるのを感じませんか? そうなんです。自分の意識で、手足の

末端に向かって血流を促進させることができるのです。

 意識をしてゆっくり呼吸を行うと、「氣・血ケツ・水スイ」がからだ中を駆け巡ってくれ

ます。60兆個といわれる私たち一人ひとりのからだの細胞に、そして関節に語り

かけてみるのです。

 「おい、俺の胃腸は大丈夫か? 頑張ってくれよな」とか「わたしの肩よ、腰よ、

酷使してごめんなさい。氣功でラクにしてあげるからね」などと、自分のからだと

対話してみてください。五木寛之さんは『養生の実技』でこれを身体語と呼んで

おられます。

 あなたもワンちゃんや猫ちゃんには、「お前は、本当にかわいいなあ~」とか

話しかけているでしょう。室内やベランダの花・植木に水をかける時、「早く、

大きくなれよ」とか「美しい花を咲かせね」とか言うでしょう。

 そんな感じで自分のからだをもっと大事にしてあげましょう。いたわってあげま

しょう。そして、時には負荷フカをかけてやるのです。

 こうした意識力・イメージ力の向上を目指すことも、「今こそ『養生力』!」の

一環です。  了

   73歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。

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