「老後ひとりぼっち」という新書 ①

黑田よしひろ

2016年09月21日 09:31


 私(黒田)は、73歳のいまでも良く書店にいくのですが、『老後ひとりぼっち』という書名

に飛びつくように買ってしまいました。早速に近くの喫茶店に、これまた飛び込んで2時間

ほど読み耽ったのです。なぜならば、私が「老後ひとりぼっち」だからです。

 読後感としては、特に第3章の「誰もがなりうる老後ひとりぼっち」に、「うん、うん」と

納得するところあり、第6章「悲惨な老後ひとりぼっちにならないために」では、もっと早く

読んでおけば良かったな~と反省しきりでした(笑い)。

 告白しますが、私は還暦の60歳で離婚をし(というより、女房に逃げられた口ですが

・・・)、それ以降、ひとりで「自活」することを余儀なくされました。

 当初2年くらいは女房を恨んだりしていましたが、恨みでは問題が解決せず、しっかりと

自立せねばと当初は恥ずかしい思いをしながらスーパーへ買い物に行き、料理をし、

洗濯をし、仕事もしてきました。

 ところが、「ひとりぼっち」も慣れてくると、思いのほか自由で開放感があり、「男の料理

教室」に通って、自分で料理をする楽しみも体験しました。今は、そんな日常の生活作業

も苦になるどころか、気分転換できて精神上も安定してきました。

 最近は、別れた奥さんとも何度か会って食事をしたり、映画を一緒に観たりしています。

 そんな元女房に”別れてくれて、ありがとう!俺も何んとか自立しているよ!”と皮肉では

なく、話せるようになっています。

 「ひとりぼっち」は決して(負け惜しみではなく)「寂しく」はありません。そんな寂しさを打ち

消すように、仕事をし、趣味に生きがいを感じているのかも知れません。

 貴兄も、60歳を過ぎた時点で一度、奥さんと別居し、2・3年「自活」してみると、奥さん

の良さを見直し、その後の10年・20年が新鮮で生き生きとした生活が送れるようになる

でしょう・・・。

 男性諸氏よ! そんな勇気がお有りでしょうか・・・!? (私の場合は、余儀なくされた

のですが・・・)。      続く

    73歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。

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