2016年04月02日
「死後事務の委任契約」って何(なに)? 事例・Sさんの場合
私も帯津先生の言われる「気功的人間」を日頃から目指しており、その想いで
NPO法人の業務に取り組んでいるのですが、ここである体験談をお話しします。
「大阪日日新聞」というところから取材を受け、NPO法人生前契約(今の名称
はNPO法人高齢者・障がい者後見人の会)が記事として紹介され、その記事
をご覧になった86歳の男性からの依頼です。
この方は、認知症ということではなく、若い頃の結核の症状を長期入院と
リハビリで恢復されたのですが、それこそ「養生」には相当、気を遣って生きて
こられたという方です。そんな事情で結婚歴がなくお子様がおられませんでした。
お会いしたときは、医者に余命一年といわれ心臓の具合が悪く一人で外出が
できず、病院に行くのも近所にお住まいだった妹さんが付き添っておられたの
です。
隔日にはヘルパーさんが来ておられ、銀行・役所などのご用やお兄さん
(Sさん)の必要な買い物などは、その妹さんが献身的に尽くしておられました。
ご自身の終末を予期されたのでしょう。この際、確実な遺言公正証書でと
いうことで翌年1月に公証役場に車椅子でお出かけいただき、作成された
のです。その時の「遺言執行者」を私に指定していただきました。 続く
73歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。
Posted by 黑田よしひろ at 10:38
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