2020年12月05日
『趣味は、「養生・太極拳」です。』 その3.
◇「養生(ようじょう)は、古くて新しい言葉です。永遠に朽クちない「人の一生」
にとって最も大切な言葉です。日本では、江戸時代のベストセラー『養生訓(よう
じょうくん)』に始まって、白隠禅師(はくいんぜんじ)は虚空と丹田(たんでん)
呼吸法の元祖であり、佐藤一斎『言志四録(げんししろく)』では、「死して朽クち
ず。明日死ぬとわかってもするのが養生」との記述があります。
それが、脈々と明治時代の中村天風や植芝盛平へと承継され、今、わたし
(黒田)が『平成時代の養生の3巨人』として紹介する方々に受け継がれている
のです。 「養生-生命のエネルギーを養う」というのは、人の「生・老・病・死」
の四苦に関わることだけにその領域は広い。「生の養生」、「老の養生」、「病の
養生」、「死の養生」といった具合に、その思考・考え方・価値観は多岐にわたり
ます。
だからこそ、人の一生における悩みや不安、病気・ストレスとどう付き合って
いくのかという課題に、その時々の考え方・価値の基準として、また、判断・選
択肢の要素として「心・食・氣」の心得(こころえ)が尊ばれてきたのです。
日本人が好きな文字に「道」があります。茶道・華道・弓道・剣道・柔道・武士
道といった「養生への道・養生道」が求められます。お坊さんが日頃、修行して
いるがごとく、わたしたちも少しだけピリッと吟味した、「人生の調味料」を振りか
ける必要があるのではないでしょうか。では、学習・実践してまいりましょう。
続く 77歳、高齢者・障がい者後見人のブログです
Posted by 黑田よしひろ at 10:50
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