2015年09月12日
86歳、Sさんの場合・民法上の委任契約と遺言執行人の契約について その4
その年の4月、桜の満開の頃です。「Sさん、今一度行きたいところはありませんか?」
とお尋ねしました。「う~ん、特にないけどな~」とのことだったのですが、「奈良の斑鳩に、
ポックリ寺というのがあって、そこにお参りするとポックリ亡くなることができるそうですよ」
と失礼を省みず申し上げたところ、「ぜひ、行ってみたい」とのこと。なぜか、下着を持って
いって「苦しまずに死ぬ」ことを祈願するのです。
ことの他、熱心にお参りをしておられました。清々しいお顔をされていました。
満開の花の鑑賞もこれが最後との心境だったのでしょう。遠い彼方を見るような眼差し
と何かを回想するようなお姿がとても印象的でした。 続く
72歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。
とお尋ねしました。「う~ん、特にないけどな~」とのことだったのですが、「奈良の斑鳩に、
ポックリ寺というのがあって、そこにお参りするとポックリ亡くなることができるそうですよ」
と失礼を省みず申し上げたところ、「ぜひ、行ってみたい」とのこと。なぜか、下着を持って
いって「苦しまずに死ぬ」ことを祈願するのです。
ことの他、熱心にお参りをしておられました。清々しいお顔をされていました。
満開の花の鑑賞もこれが最後との心境だったのでしょう。遠い彼方を見るような眼差し
と何かを回想するようなお姿がとても印象的でした。 続く
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Posted by 黑田よしひろ at 13:22
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