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2015年11月12日

私が体験していない「死」と「直葬」とは?

 前回では、私の「生・老・病」について少し書きました。それでは「死」はどうか?

私が体験していない「死」については、十数名の高齢者の終末期に立ち会い、寄り添ってきまし

たので、少しは助言ができるのではないかと考えています。

 ある78歳の私のお客さまで「遺言」と「死後事務の委任契約」を公正証書で交わした方のご希望の

葬儀の形式は、「直葬(ちょくそう、じきそう)」でした。これは、会館などでの葬儀を行わず、お坊さん

も呼ばないというものです。

 ですから、私は病院で「死の瞬間」まで立ち会い、病院の慰安室に移されたのを確認し、葬儀会社に

寝台車の手配をし、私もその寝台車にご遺体とともに乗り込んで(初めての体験です)、ひと晩だけ

会館で棺を預かっていただき、「火葬の予約」をお願いしました。

 引き続き親戚の方々にも連絡をし、簡単な通夜を済ませました。

 翌日、これも火葬場へ今度は霊柩車と小さなマイクロバスでお連れしたのですが、そこで、会館を出る時と、

焼却炉に棺を入れるその直前の二回、私が「般若心経」をあげさせていただきました(私は、お坊さん

ではないのですがあげられるのです)。

 やはり、人さまを「あの世」へお送りするのに、お坊さんがおられないということは、すごく寂しいものであり、

何かケジメがつかないように思えたからです。

 ご親戚の方々6名の参列でしたが、皆さまから ”ありがとうごさいました” ”お世話になりました”

とお礼の言葉をいただきました。こんな時、”ひとのお役に立ったのかなあ~”と実感したものです。

                   72歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。 




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Posted by 黑田よしひろ at 14:38 │ブログ