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2015年11月24日

☆中・高年の方々に一筆啓上! ⑲ 第1章<心の養生>「養生のすすめ」について


☆中・高年の方々に一筆啓上! ⑲ 第1章<心の養生>「養生のすすめ」について

 「養生のすすめ」の要素の一つに「温故知新」で知る智慧が大事と言いました。

 我が国には、こんなにも素晴らしく今どきにも通じる内容の「古典」が存在するのです。

 300年前の江戸時代、貝原益軒という儒学者が84歳のときに出版された『養生訓』からひも

解いておきましょう。

 なぜ養生をしなくてはならないのか、ということについて益軒は、巻頭で、こんなことを言って

います。「人のからだは天地の父母の恵みであって、自分だけのものではない。だから大切に

扱い、天寿をまっとうするよう心がけなければならない。それが父母への孝の基本である。」

 自分を生み、育ててくれた親と自然への感謝の心を持ち、日ごろから養生を心がけてからだを

大切にし、天寿をまっとうすることが人間としての正しい生き方である、という考えがここには

あります。

 それが『養生訓』の根本的な思想・哲学であり、すべての人にあてはまることだと語っています。

 このように、「養生」をただからだをいたわって壊さないようにしようということではなく、感謝の

心をもち、生命を日々高めていこうという志を持つことと言っているのです。

 『養生訓』は、単なる健康法ではなく、一段上の「修身・道徳」であり、「養生への道・養生道」の

先駆けともいえる書物なのです。

 『養生訓』 著者・貝原益軒/発行・講談社文庫 で今も出版されています。一度、じっくりと

味わってみられることをお薦めします。

            72歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。


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Posted by 黑田よしひろ at 09:52 │ブログ