2016年04月18日
「死後事務の委任契約」って何(なに)? Uさんの場合 ②
「失礼ですが以前のお勤めの部署は何でしょう?]とお尋ねしますと、少し
はにかみながら「ええ、役員秘書でした」と言われたのです。
「さすがだなあ」と思いました。凛リンとしておられました。
「立てば芍薬シャクヤク、座れば牡丹ボタン、歩く姿は百合ユリの花」瞬間的に
こんな言葉が口をついて出てきたのです。
さて、この方の依頼内容というのは「ご自身の死後の葬儀・納骨、遺品整理
と各種契約の解約手続き一切」を親族ではない、第三者である私に依頼を
されるのです。事前にご希望の内容をエンディング・ノートに記述しておいて
いただきます。特に、納骨は「亡くなった主人の墓に入りたいので、よろしく
お願いします」とのこと。今どき、涙が出るようなことをおっしゃいます。
私が「ハイ、承知しました。で、お墓はどこにお在りですか?」とお尋ね
すると「福井県のお寺」とおっしゃいました。
「もう、そこのご住職さんには話をしてあります。」とのこと。用意万端といった
ところです。覚悟もお有りでした。これが「氣功的人間」の所以です。こんな契約も
できるのです。
「人生の後始末」をしっかりと見据え、用意をし、覚悟をしておられた方々です。
それぞれの人生観・死生観が確立しておられた方といっても良いでしょう。
これを「死後事務の委任契約」といいまして、公正証書でしっかりと巻くこと
が可能なのです。 了
追記:当方の作成しました、エンディング・ノートを差し上げます。当NPO法人
高齢者・障がい者後見人の会までご連絡ください。
73歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。
Posted by 黑田よしひろ at 09:12
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