2016年09月27日
『老後ひとりぼっち』という新書 ⑤
□前回は、『老後ひとりぼっち』の項目の一つ、「男ひとりぼっち」と「女ひとりぼっち」の違い
について、特に74・75頁を紹介しました。
そこで、私のコメントですが、女性の本音のところが解かった上で、「高齢でひとり暮らしの
男性たちよ! 声を上げよう! 友だちをつくろう! 手を結ぼう!」とあえて主張したいと
思います。私も「高齢ひとりぼっち」なので・・・。
とかく私たちは、「男の子は泣かない!」とか「男はダマッて○○ビール!」とか「男はガマン!
男は辛抱!」とか言われて、60歳の還暦を迎える年頃(?)になった。その60歳を過ぎて、
フト考えてみるに、「人生50年」の時から、今や超高齢社会といわれる「人生90年」まで
「生かされていく」膨大な30年もあることに、愕然とするのですが貴兄はどうか?
いや、「充分な年金」をもらって「悠々自適」だよとおっしゃる先輩は、ごく一部だろうと想像
するのですが、いかが? 大半の高齢者は、将来の「生・老・病・死」に大いに不安と悩みを
持って過ごしているのだということを。あんまり先のことを考えることは良しとしませんが・・・。
私たちNPO法人に寄せられる高齢者の中でも、「腰痛・ヒザ痛」で困っている人たちも多く
いますし、「どうも体の調子が良くない」とその原因を知りたくて医者に相談しても、「それは、
加齢ですね!」と言ってかたづけられてしまう。「アレッて、いやよね。」といった声が聞こえて
くるし、「わたしの葬式・納骨は誰がやってくれるのかしら」と心配したり、時には「生きることに
疲れ、もう早く死にたい!」とか諸々の相談が寄せられるのですが、やはり「男性の声」は聞
こえてこない。
相当な末期になると、男性も覚悟を決めたのか、ポロッと弱音を吐くというのか、「遺言」の
話も、素直に心情を吐露される。やはり、ここでも「男の子は泣かない!」といった教育が生き
ている。 続く
73歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。
Posted by 黑田よしひろ at 09:42
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