2018年04月12日
「楊名時太極拳」の門を叩く。 ハ.
◇そして、今一つ、何の予備知識はなかったと前述しましたが、「太極拳」という
「拳」がついた名前だから、「武術」の一つであって、相手と闘うあるいは護身術
みたいなものかなという程度の知識はあったのです。
でも、教室に通い出すと解ってきたのですが、「拳」といっても、硬く握りしめた、
いわゆる「コブシ」を握ってという技は一ケ所もなく、菩薩ボサツの手のように軽く
ふんわりと握るのです。
手のひら(掌ショウ)のなかに、ちょうどタマゴを入れても、それがつぶれない程度
のものだという説明を受け、ますます解らなくなってきたのです。それまでもってきた
「武術」という概念と完全に違ったものだということに、とまどいを禁じ得ませんでした。
これも、わたしが「拳コブシ」という字の先入観から勝手に想像していたことであって、
その動きはまったく正反対なものだったのです。大いに面喰いました。
75歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。
Posted by 黑田よしひろ at 09:31
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