2019年01月06日
「終活・基礎講座」4時間目-お墓をどうするのか?その1
◇さまざまな葬送の変遷 ❖石墓の始まりはいつ頃か 一般の人々が石碑を主
とした墓をつくり始め、墓形が形成されたのは織田・豊臣の時代から徳川時代初期に
かけての頃といわれています。それまでに、支配者などの限られた人だけが墓を
持っていた時代があるが、石墓の集まった「墓地」はなかったとされている。
江戸時代から明治に入る頃までに、「両墓制」という埋葬地とは別のところに石碑
を建て、供養塔とするケースが広く分布していた。
❖「○○家先祖代々之墓」「△△家先祖累代之霊」 明治に入るとこれらの碑型は、
急速に姿を消すことになった。新しく主流になったのは仏教思想とは関係ない、
方柱型の「○○家先祖代々の墓」「△△家先祖累代之霊」などと刻まれた「家の墓」
である。
最近まで続く石墓の始まりであるが、この背景には、明治という国家が勧めた
家父長制が大きな影響をおよぼしていると考えられます。一方、明治初年の
「神仏分離令」による廃仏き釈運動により、没落・荒廃した寺院の新たな収入源
として、「家の墓」の建立が推進されたということも推測されます。 続く
75歳、高齢者・障がい者後見人のブログです
Posted by 黑田よしひろ at 11:16
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