2020年05月15日
コロナ状況下、「いまこそ、家で読書をしよう!」その4.
◇ここしばらく、読書の感想文のようなことを書いています。が、本来はNPO法人
高齢者・障がい者後見人の会を代表し、高齢者の生前中と死後の心配ごとや相談
ごとを業務としています。62歳からのスタートで、まもなく15年を迎えます。
その間、相続・遺言公正証書のこと、死後事務の委任契約のこと、相続放棄や
自筆遺言のこと、お墓やエンディングノートのことなど多数の相談に応じてまいり
ました。その辺りのブログにつきましては、緊急事態宣言が解除されました頃には、
再開いたします。お問合せにつきましては、継続しておりますので、ご連絡ください。
ここは、コロナ状況下でもありますから、普段の法律的な話しを、少し置いておき、
NPO法人代表・黒田の人間性を解っていただければとの思いもあり、ブログとして
います。 今回、紹介します随筆集(文庫)は、『古都再見』著者・葉室 麟氏です。
外出自粛とやらで、行きたい所に行けず、収束(終息)後に行ってみたい所を今
から探しておこうと考え、書店で偶然見つけ、手にしました。
それは、その題名を見ただけで選んだような本ですが、偶然ではなく必然だった
と思うほど、わたしに今読んでくれと言わんばかりに光っていたからです・・・。
筆者いわく、「歩くまち・京都」なのだそうで、京都に来てからよく歩く。そして、行く
先々でその歴史を語りながら、当時、歩いたであろう歴史上の人々の苦悩の姿・
生きざまに想いをいたし、生活した人たちの喜怒哀楽が伝わってくる印象でした。
本文の一言一句が、わたしの心に訴えかけるかのように響いてきます。こんな
感情は久し振りです。なぜか、自由に出かけられず、人とも会えない呼吸のしづらい
閉塞感から抜け出すすべを見つけられたのではないかと共感するものがあったの
です。そんな閉ざされた空間の中での読書ではあったのですが、読んでいくうちに
五感が研ぎ澄まされるような解放感を感じたものです。そして、筆者のこれは、
「遺言」ではない、「遺書」ではないかと錯覚したのです・・・。
この項、次回に続きます。 77歳、高齢者・障がい者後見人のブログです
Posted by 黑田よしひろ at 10:44
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