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2015年11月21日

☆中・高年の方々に一筆啓上! ⑭ 第1章<心の養生> 「養生」って、何?



☆中・高年の方々に一筆啓上! ⑭ 第一章 <心の養生> 「養生」って、何?

 まずは、「養生ようじょう」という言葉についていろんな方に尋ねたところ、年代によって反応の異なる

ことが解かります。30,40代の若いひとたちは「養生」という言葉さえ知らないと言います。

 「生を養う」って書くんだけど・・・。「それって、何ですか?」と逆に質問されます。

 50,60代の人は、かろうじて貝原益軒の「接して、漏らさずやろ」と、少しニヤリとして言います。それ

以上の意見がでてきません。そして、その意味についてどう考えるのか? と問うと、ほとんどの人は

「病気にならないように用心する。病気になったら薬と医者に頼る」それで、「サプリメントを次から次へと

試している」といった「守りの養生」の意味あいで捉えている人が多いのです。

 70,80代の人で、なかには「養生って、昔の修身か道徳といったものか?」と、逆に質問されて驚いた

りもしました。これは、結構「的を射ているな」と思うのです。 そう、今のシニア世代(高齢者の予備軍

としての50歳以上から人生のクライマックスを迎える方々)にとって「養生」という言葉は、こどもの頃の

修身か道徳のシニア版ではないのか。今どきの大事で大切なキーワードではないのかと。

囗「養生」は古くて新しい言葉です。「人の一生」にとって永遠に朽ちない最も大切な言葉です。

 日本では、江戸時代の『養生訓』に始まって、白隠禅師は虚空こくうと丹田呼吸法の元祖であり、佐藤

一斎『言志四録』では「死して朽ちず。明日死ぬとわかってもするのが養生」との記述があります。

 それが脈々と明治時代の中村天風や植芝盛平へと承継され、今、私は「平成時代の養生の三巨人」

として紹介する方々に受け継がれているのです。

 「養生-生命のエネルギーを養う」というのは、人の「生・老・病・死」の四苦に関わることだけにその

領域は広い。「生の養生」「老の養生」「病の養生」「死の養生」といった具合に、その考え方と価値観は

多岐に亘ります。

 だからこそ、人の一生における不安や悩み、ストレスとどう付き合っていくのかという課題に、その時々

の価値の基準として、また、判断の要素として「心・食・氣」の心得こころえが尊ばれてきたのです。

 日本人が好きな文字に「道」があります。茶道・華道・剣道・柔道といった「養生への道・養生道」が

求められます。お坊さんが日ごろ、修行しているがごとく、私たちも少しだけピリッと吟味した「人生の

調味料」を振りかける必要があるのです。では、学習してまいりましょう。 (続く)

               72歳、高齢者・障がい者後見人のブログです。


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Posted by 黑田よしひろ at 13:18 │ブログ